俗世ではよく人の寿命をロウソクの灯に例えることがあります。
長いロウソクは寿命の長い人、短いロウソクはもうそろそろ寿命が尽
きるのを知らない如く勢いよく燃えているモノ、というように。
ところが、突然の強風で長いロウソクも短いロウソクも等しく消えて
しまう、大震災などの天変地異など、想定外の出来事に遭遇したら?
備えあれば憂いなし。太いしっかりした芯にするなどの対策を工夫し
ておきたいところですね。(運命的に出来ればの話ですが)
さて、
現社会で企業の在り様を見てみると、似ているようにも思えます。
「衰退する企業も成功する企業も中身は99%同じ」
「衰退の法則」(小城武彦氏)をヒントに寺社をVj字回復を実現した
味の素社の特別顧問福士博司さんは(BIZHINTでの記事)、
残り1%の違いが結果大違いをもたらすというところに着目しました。
結論から言えば「人財投資で体質改善をすること」でした。
この記事では
企業には「衰退惹起サイクル」というのがあり、それは
①経営陣の意思決定が筋書き通り進行し、
②ミドルはそうなるように事前調整する。
③そのように忖度・社内調整できるミドルが選ばれて経営陣になる。
④結果、強い社内政治力と弱い経営リテラシーを持つ経営陣となる。
こうして環境変化対応力が徐々に低下して衰退していくというもの
丸っといえば、
いつの間にか忖度や事前調整能力が際立ったミドルが経営陣となり、
平時はトップの意向が筋書きどおりに順調に会社運営していたのに、
いざ危機が来ると全く対応力がなくあとの祭りという話です。
では中小企業ではどうでしょうか。
特に小規模会社では社長一人が奮闘することになるとすると、経営者
の自覚と準備そのもので、99%の部類か1%の部類かが決まる、と
いって間違いないでしょう。
衰退する企業での「あるある」としては、
「日常的に経営課題を見落としたり、見過ごしたり、見誤ったり」
した不安を抱えている、というのです。
原因は経営技術の欠如
(中小企業を支える経営ノウハウ情報局記事)
経営技術のスキルが身についていない状況では、何をやっても上手く
いかないとなるのです。
このように経営者に必要なものは経営スキル習得への自己投資だと
言えるでしょう。
そこに経営者に不可欠なマネジメント力とリーダーシップが加われば、
経営力は大きくパワーアップすることになります。